冷やし介護屋始めました 介護屋の呟き

平成20年11月2日

[むしろ終末だったならば]

 帰宅するとテレビからは テレビ朝日 人生の楽園 が。

 概ね西田敏行のナレーションで――
 「今週は何か良いことありましたか? 私ね 思うんですよ〜 人生には楽園が必要だってね! 」
 ――で始まるのだが、その度に変則勤務の私には “週末” なんて概念は無いと実感する。

平成20年11月3日

[否、介護の担い手がいなくなるのは大変ですからね。我々にとっても]

 ただいま施設内を会場にしてヘルパー研修が週末に行われています。
 ふと、すれ違い間際に、
 「介護なんかやっとれんわ! 給料も安いし、体も心もボロボロになるし!」
 「そんな金払ってまでする仕事違うで!」

 って殴りこんで叫ぶ事が出来たら……どれだけ面白いンだろうか。

平成20年11月5日

[そういえば、数学は好きではありませんでした]

 お湯割りの季節になりました。
 7:3の (焼酎:お湯) を半分呑んだ所でさらにお湯を追加、
 さらに半分呑んだ所でお湯を追加。

 さて、この時点でこのお湯割りの濃度は何%だろうか?
 紙と鉛筆を用意しますが、さらに焼酎を適当に追加するのでどうでも良くなります。

平成20年11月6日

[楽な格好と言えば楽です、いろいろと]

 古びたコートにサングラス、片手にはワンカップを持ち大須界隈をウロウロ。
 少し小ぎれいなホームレスにしか見えない姿で徘徊しておりました、死ねば良いのに。

 大須観音から第2アメ横ビルへほろ酔い気分で歩いておりますと見知った顔が。
 見間違いで無ければ恐らく職場の同僚。 アベックの様でございました。
 あらら、普段見せない笑顔を見せながら腕なんか組んじゃって……死ねば良いのに、俺が。

 あらら、酔っているから見失ってしまいました。 尾行とはどんな趣味やね……死ねば良いのに。
 ワンカップ、もう一本追加。 昼間からこんなに酔って、馬鹿じゃねぇの? 死ねば良いのに。
 22時過ぎた頃にには雨まで降って来ましたよ。 死ねば良いのに。

 どうも悪酔いすると口癖が悪い方向になっていけませんな。 はぁ、死ねば良いのに、自分。

平成20年11月8日

[着物が届きました]

 入居者家人より入居者が以前着ていたであろう着物を頂く。
 飾っても良いし、布を再利用して座布団にでもしてもらって構わない。 有効に使って欲しいとの事。

 部屋に飾るか……と考えていた所、女性陣の喧々諤々が始まった。
 居室に飾るならああが良いとか、こうが良いとか。 自分達ではする気は無い様だが。
 終いには部屋のレイアウトがどうのこうの……入居者の居室は思い出があるもので飾るのが良いだとか。 自分達ではする気は無い様だが。

 「○○さん(私)もそう思いますよね!?」
 え? ごめん、話、聞き流していた。
 そもそも私は無機質で何も無い部屋が好きなのだが……。
 そんな事言おうものなら大変な事になりそうだ。

 とりあえず、着物は一着。 居室に飾ろう。 本人がどんな気持ちなのかは正直誰にも分からないが。 職員や家族の自己満足であっても良いじゃないか。

平成20年11月9日

[湯たんぽ]

 コンコンコン、入りますよ。 入居者の方は着替えてたりして邪魔ではありませんか?
 ユニットの汚物処理室はお風呂の脱衣場の奥にある。 非常に困った様な、仕方無い作りをしている。
 「入居者の方はもう出ていますし、職員がさっきまで着替えをしていたけれど終っていますよ」

 それは惜しい事をしましたねぇ。
 さらっとトンデモナイ事を口走ったかもしれない私。

 「……先輩、今見られたら私きっとお金取っても問題ないですよね」
 笑いながら答えてくれているのでセーフティ圏内らしい。

 登別温泉劇場では確か……3,500円でしたが。 それが相場でしょうか?

 「登別温泉劇場って?」

 ……気にしないでください。 ええ。

 追記 : 湯たんぽを希望される入居者の方が増えて参りました。 施設にご家族をお預けしている方は是非湯たんぽを持って行ってあげてください。 施設によっては大変喜ばれます。

平成20年11月10日

[湯たんぽ]

 湯たんぽを準備しながら、
 湯たんぽの変わりに子猫を布団に忍ばせておいたらヌクヌクじゃないかしら。
 各居室に子猫が……それは大変良い提案じゃなかろうか? さっそく明後日のユニット会議で……。

 なんとか踏みとどまりました。 そのせいでしょうか? 就寝介助は少し遅くなりました。

 追記 : 湯たんぽを希望される入居者の方が増えて参りました。 施設にご家族をお預けしている方は是非湯たんぽを持って行ってあげてください。 施設によっては大変喜ばれます。
 子猫だったりすると嬉しさのあまり私が小躍り致します。

平成20年11月11日

[湯たんぽ……まだ、引っ張るか私は]

 湯たんぽを準備しながら、
 湯たんぽの変わりに子猫を布団に忍ばせておいたらヌクヌクじゃないかしら。
 各居室に子猫が……それは大変良い提案じゃなかろうか?
 ましてや、娘さんが布団に忍び込んでいたりしたら……そりゃ、大ハッスル! さっそく明日のユニット会議で……。

 介護職として、否、人としてどうかと思います。 ちなみに介護の日でしたので休みです、私は。

 追記 : 湯たんぽを希望される入居者の方が増えて参りました。 施設にご家族をお預けしている方は是非湯たんぽを持って行ってあげてください。 施設によっては大変喜ばれます。
 子猫だったりすると嬉しさのあまり私が小躍り致します。
 小娘さんだったりしたら、私がどうかしてしまいますので、至急110番通報をお願いします。

平成20年11月12日

[きっと「裏口から帰ったでしょ」なんて]

 私はどちらかと言いますと物等を落としてしまったり、無くしてしまったりする事が多い訳でございます。
 携帯電話、鍵の類、財布、USBメモリ、8年程連れ添って来た元相方。 ……等々。
 大体の物はその場で気がついたり、後でどなたがが届けて下さって無くなる事は今の所無いのですが……あ、元相方は戻る事はありませんでしたが。
 そんな訳ですので施設や家、車の鍵には鈴をつけて落とした時にでもすぐ気が付く様に細工は致しております。

 施設の中ではチリンチリン。 鈴の音が鳴れば私が来たであろう。 ほぼ9割5分。 後の5分は猫か、それ以外の霊的な何か。
 そんな認識で通っている様でございます。

 チリンチリン。
 「あ、今頃出勤して来た」
 チリチリチリン。
 「あ、走ってる」

 他の職員は足音で判別する事が出来る様ですが、私の場合、鈴の音ですぐにわかる。 もう少し早めに出勤して余裕を持てば良いのに。

 本日の遅番後、ユニット会議は続いている様子。 帰宅するには会議室の前を通らなければならない。
 鈴をそっと握りしめ、平然と会議室の前を素通りしましたが気がつかれません。
 それはそれでどうかと。

平成20年11月13日

[落とし物、そして試される大地・北海道]

 報告書の提出は遅いですが、年末調整の書類の提出は早いとの専らの噂である放浪癖です。

 ユニットにブラジャーの肩紐の落し物。 ちなみに萌葱色。
 入居者でブラジャーを使用している方はみえません。 となると、職員の中の誰か……のはずですが名乗り上げる方はいません、当然ながら。
 「○○さん(←私)のでは無いですか?(ニヤリ)」
 若い女性職員による、ある意味軽めセクハラ。(冗談の範囲内なのでお互いに気にしていない)

 これは試されているのだろうか?どうボケるのか?と。

 1) 「ちょっと私には小さいですねぇ」
 2) 「自分、ブラには興味ありませんから。ブラを付けた女性は大好きですけれどねぇ」


 どちらもベタと言えばベタである。

 仕方がない。あまりこれは自虐的でもあるがこれを選ぶか。

 3) 「これは……私のコレクションには無い色ですね」

こうして人は信頼とかいろんなモノを失っていくのであります。

平成20年11月14日

[出典が何かは忘れてしまったが]

 人は一生の内に寝ている間に平均8匹のクモを食べてしまっている。 ……らしい。
 私も30過ぎ。 寿命を80歳と考えてもすでに3匹は召し上がっている計算に。

 ただ、夜勤中の巡回で口をアングリと開けて寝ている入居者の方を見ると。
 こんな方が平均値を底上げしているのではないだろうか? 多分自分もまだ1匹半程しか食べていないンじゃないか?
 うん。 そんな気がするし、そう思いたい。

平成20年11月16日

[日曜日は]

 母にとって撮り貯めておいたサスペンスの視聴タイム。 3〜5本のぶっ通しは当たり前。
 パソコンしながら横目で見ているといつの間にか東京の窓際銀行員が京都の十二単の殺人現場に解決しているから不思議。

平成20年11月17日

[夜勤、余りにもコールが頻繁でした]

 5分置きにトイレに行きたい。 背中が痒い。 寝返りをうたせろ。 家に帰りたい、すぐに。

 THE・パンチのツッコミの如く。
 「ねぇ〜。 寝てしまって。 そのナースコールのコードで首、きゅ〜となってそのまま目覚めないで〜」
 そんな気持ちをぐっと抑えて笑顔で対応しています。 ええ。

平成20年11月18日

[あれだけああれば1日、否2日は生きながらえる事が出来たであろうに]

 クリスマス間際な為でしょうか? 入居者と若い職員がパスタをペタペタと貼り付けてリースを作っています。 あ、作品展があるのですか……おじさんすっかり忘れていましたよ。
 ただ、独り暮らしの際に安売りのパスタには大変お世話になったので粗末にしている様でちと辛い。

平成20年11月19日

[リニュールアル等考えてみたが、どうも]

 スタイルシートをなぶっているだけで一日が過ぎてしまいました。
 ただ、余りにも面倒でしたので……何事もなかったかの様に戻しております。

平成20年11月20日

[初雪がどうのこうの……って日でしたもの]

 焼き芋大会!
 余りにも風が強く、寒いので入居者の皆様は……居室で待って頂きました。

平成20年11月21日

[「介護短期休暇」の制度化提言 厚労相主宰の有識者会議]

 舛添要一厚生労働相が主宰する有識者らの 「安心と希望の介護ビジョン」 会議 (座長・前田雅英首都大学東京教授) は20日、高齢化がピークを迎える2025年に向けた介護政策に関する報告書をまとめ、家族介護のために1日単位で取得できる「短期休暇制度」の創設を提言した。

 現行の介護休業制度 (最長93日) に加え、柔軟に仕事を休めるようにして、高齢者を抱えながら働く子どもや配偶者らが「介護離職」に追い込まれるのを防ぐ狙いだ。

 このほか (1) 介護職員の待遇改善策として、特別養護老人ホームなどの事業所ごとに、給与水準や労働条件のような情報を公表させる (2) 介護と医療の連携の観点から、たんの吸引など一部の医療行為を介護職員にも認める−などを提言。

 地域貢献に意欲的な高齢者を「コミュニティー・ワーク・コーディネーター」(仮称)として年間300人ずつ育成するなど、「年の功」を地域の課題解決に生かす仕組みづくりの必要性も訴えている。

(共同)


 えっと……介護職員も介護短期休暇取ることは出来ますか? 有給すら消化した事はありませんがこの10年間。
 (1) 介護職員の待遇改善策として、特別養護老人ホームなどの事業所ごとに、給与水準や労働条件のような情報を公表させる
 介護保険の単価が上がらない事には改善出来ない状態ではないかと思うのですが……。

 (2) 介護と医療の連携の観点から、たんの吸引など一部の医療行為を介護職員にも認める
 えっと……もうすでに吸引、胃瘻 (いろう) の処置 、摘便その他もろもろを行っ……誰か玄関に来たみたいです。

平成20年11月22日

[良い夫婦の日ネタ?何ソレ?]

 夜勤明け、ぼーっと相撲中継を眺めていると木村庄之助が何を言っても、
 「ぬりかべ〜。 ぬりかべ」
 と言っている様にしか聴こえてきません。

平成20年11月25日

[紅白は出場しないものの]

 2009年 新春生放送 年の初めはさだまさし
 今年もやりますか。 良いですね。
 紅白のついでじゃないのが特に。

平成20年11月28日

[心臓マッサージで掌がめくれました]

救急蘇生法、職場がらみで先日受けてきました。消防署にて。

心臓マッサージは100MPM。

「ドラえもんでも良いらしいですよ」
講習中にそんな話が……。

そうか……ドラえもんか!

「あたまテカテカ!さえてピカピカそれがどうしたぼくドラえもん」

それは違うらしいです。いろいろと。

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