冷やし介護屋始めました 介護屋の呟き

平成21年1月1日

[仕事をしない正月なんて]

 何年振りなんでしょう。
 この正月休みは (一日だけなんですが) グーダラします。 ええ、グーダラ。

 今年もよろしくお願い致します。

平成21年1月3日

[そりゃ、面会が多い訳ですな]

 「おめでとうございます」
 そんな入居者家族の新年の挨拶に、

 「え? あ、ありがとうございます……あ、明けましたね、確か」

 介護職員には正月なんて感覚が余りありません。

平成21年1月4日

[歳と共に僻みも増し]

 Uターンラッシュのニュースを観る度に、
 「ザマミロ」

 「お正月気分も今日までです」 なんてニュースを見る度に、
 「そんな大層な物存在しないンだよ」

 でも箱根駅伝は入居者と観ています。

平成21年1月5日

[むしろ私が変な所に細かいとも]

 洗濯物が1日分溜まりに溜まっています、出勤すると。 あと、電球があちらこちらで切れていますね。
 あ、居室のタンスの取っ手が壊れて……。
 もう! 洗濯機の糸くず入れが大変な事に! これだと乾燥機の方も……やっぱり。

 介護に喧しい職員程、その他の事には無頓着だったりするご様子で。
 ま、黙って直しておけとの事でしょうかね。

平成21年1月6日

[有給消化されるよりヤヤコシイと思われる]

 退職したからって有給消化出来るとは思ってはいけない職場、それが特養。
 え? 私ですか? 大丈夫ですよ、この不景気の中で辞める程の度胸もありませんし……万が一辞めるにしたって有給なんて望んでいませんよ。 はい。

 ただ、急にビョウキになったり行方知れずにはなるかも知れませんがね。

平成21年1月8日

[修正箇所の難易度が上がって来るのは何故だろう]

 夕刻になると帰宅願望の強くなる方が……。
 仕方が無いので早晩終業後の私が三脚を持ち用務員に扮しお手伝いをお願いする事で気を紛らわして頂くのでございます……ま、施設も3年目を迎えると補修個所も増えてくるものでありますし。
 タンスの取っ手、蛍光灯。 水周り、コンセント付近。 雨漏り……雨漏りは少し早くないかい?

平成21年1月11日

[おはようからおやすみまで暮らしを見つめ……られるかッ]

 日勤 (9:30〜18:30) + 残業 (残業3時間)
 本日は朝食後の排泄介助から就寝介助までの業務でございます。
 そんな日曜日には当然ながらパートさんはございません。

 忙しいのは仕方ありません。 せめて、事故だけは何もおこりませんように。

平成21年1月12日

[成人式]

 何回目の成人式ですか?
 「成人式は一生に一回に決まっておろう」
 他の入居者の方がふきだしておりました。 ごもっとも。

平成21年1月13日

[怪談/のっぺらぼう]

 指先のあかぎれ・ひび割れが酷くなる時節になりました。
 当然ながらクリームなどで予防はしているのですが……食器洗いや入浴介助・排泄介護等、水を扱う仕事が多いものですから治りそうもありません。

 おそらく特殊メイクの類なんでしょう。 ひび割れがリアルなヒビケア軟膏のCM。

 「あれは痛そうだね」
 「あんな指はCMで流しちゃダメだよね」

 そんな話をしている若い職員や面会に来られるご家族に、
 「そうですねぇ。 痛々しいですしね。 それは……こんな指じゃなかったですか?」

 笑いと若干の悲鳴があがります、ええ。
 ……私は妖怪か何かですか。

平成21年1月14日

[何より血を見るのが苦手でございますし]

 2009年度介護報酬の改定について事務方より簡単な説明が。

 (1) 有資格者、つまり介護福祉士の割合によって単位の違いがある。
 (2) 夜間職員の配置割合によっても加算が。
 (3) 重度の要介護者の割合、認知症ケアの有資格者の割合によっても加算がある。
 (4) (入居者:職員) の割合によっての加算はどうやら見送られてしまったらしい。

 上記の事よりシミュレーションしてみた所、介護保険料が3%上がるが施設収入としては恐らく1.6%程度の上昇しか見込みがないだろう。

 そんな事を介護職会議で説明するって事はつまり、アレだ。
 “介護職員の給料が月額2万円増額” そんな報道もあるが、無理。 出来る訳がない。
 それが言いたかったのであろう。 そんな期待は持つンじゃないと。

 こちらとしてもはなから国にそんな期待なんぞしていない。 だが、改めて断言されると腹も立とうと言うものである。

 「やっぱりアレですかね? 昨年、秋葉原で起きた様な事が厚生労働省で起きなければ……国も本腰を入れないンでしょうかねぇ」
 どうやら私がそんな発言すると冗談には聞こえないらしいから困る。

 「嫌だなぁ、冗談ですよ。 両親も居ますし守っていかなければならないじゃないですか。 そりゃ、独りになったら……分かりかねますけれどね」
 なおさら真実味を帯びるので困る。

平成21年1月15日

[否、まわすのでしょう?]

 2ユニットに職員8名。
 先日1名退職して現在7名。
 出勤したらインフルエンザの為、1名脱落してました。

 さて、問題です。 勤務はまわるのでしょうか?

平成21年1月18日

[とりあえず、居室対応に]

 入居者のお一人に胃腸風邪らしき症状が。
 初日に嘔気。 二日後に下痢。 ただ、発熱は全く無し。
 ただ、受診するとインフルエンザを貰ってくる可能性高し。

 さて、どうなることやら。
 胃腸風邪の症状を抜粋
・1日以上吐き気がとまらない
・いちどよくなったけど、また嘔吐や下痢の症状が出てきた
・38度以上の発熱
・激しい腹痛
・便の色が黒い、便に血がまじっている
・尿の量や回数がすくない
・顔色が土気色  など

 吐き気は一度だけ、下痢は少々。 便がいつになく未消化。 発熱は全くない。
 看護には伝えておいたし、あとは任せた。 明日の日勤者。

平成21年1月20日

[嗚呼、末期だ。 きっと]

 法人広報誌の〆切が迫って参りました。
 1月は初詣 (風邪蔓延の為、中止) やパン作り (ボランティアの方々が来れない) 等、ただでさえ少ない行事が中止に……。
 なにより発行が3月始めですので空白を埋める為には2月に行うであろう行事も報告に入れなければなりません。
 当然ながら3月の行事は×。

 1月の行事でお茶を濁すつもりだったのに……さすがに若い職員に、
 「出来なかった行事の代わりにこれから2月あるであろう行事の記事に変更」
 なんて無茶言う事は出来ないし……。 私がせなあかんのやろな。

 そんな事を考えながらの夜勤。
 2月の行事か。 節分?……しか無いよな。 バレンタイン? そんなものは存在しない。 認めない。

 直接2月と関わる訳ではないけれど……雛飾りの飾りつけはきっとするな、うん。 間違いなく。
 問題は飾り付けでどこまで文章を引き伸ばしながらも上手くまとめる事が出来るか。 制限は150文字程度。

 2月も終わりに近づき、日差しも少しずつではありますが暖かくなってまいりました。
 施設では雛飾りの飾り付けが始まりました。
 「お内裏様とお雛様、左右どちらでしたっけ?」 「三人官女と五人囃子どちらが上?」 など……。

(ここまでで103文字)


 までは良かったのですが、さすが夜勤。 魔物が存在致します。

 「五人囃子 × 三人官女」 ……か。 二人余るな……それはそれで良いかも。
 いっそ 「五人囃子 × お雛様」 & 「お内裏様 × 三人官女」 なんてのもアリか!?

(何がアリか分からないがここまで177文字)


 ホントに何がアリなのか、良く分からないですがこの時点でコールがあって良かった。
 どちらかと言うと 「お内裏様 × 三人官女」 より 「三人官女 × お内裏様」 の方がアリじゃないですか!

 手遅れだ。 腐ってやがる!

平成21年1月23日

[酔った勢いで残されたメモ]

 ターミナルケア、家族のケアも重要。
 家族が死ぬ事に納得なんか出来るのだろうか?
 でも、いっそ納得出来なければ……銀河鉄道999なんかで機械の身体でも手に入れて来る訳ね。
 機械の身体を手に入れる所かネジかなんかにされるのだろうけれど……。
 否、いっその事ネジでは無くてなぜかネギ。 薬味にされてしまったりして……。
 そういえば、やくみつるがなぜ横綱審議委員会に必要なのだろうか?

 ターミナルケアが浮かばれないよ。 ねぇ、メーテル。

平成21年1月24日

[不景気・派遣切りなんて言うけれど福祉業界はいつだって人手不足]

 夜勤明け (残業3時間込み) に、
 「では、また今晩に」
 そんな挨拶を入居者に残し自宅にて一旦寝て、夜勤出勤の放浪癖でございます。

 新しい餌……もとい人材はいつになったら来るのでしょうか?
 派遣村からさらって来てはいけませんか? そうですか。

平成21年1月26日

[そもそも私だって独学なんだから正当法かどうかも危うい]

 月末に開催予定の介護職員向けのパソコン教室。 講師 (?) の放浪癖です。
 ショートカットキーとファンクションキーの使い方……って私、1時間も持たせる自信はありませんよ。 普段からそんなにファンクションキーなんか使わないし。 そういえば、私……パソコン委員から足を洗ったはずだわ。
 そもそもそんな事は誰も期待していない事でしょう。 職員の大半は。

 ですので――
介護情報システム(ケース記録)に使えるショートカットキーを使った手の抜き方。 これで10分は早く帰宅出来る!
 ――と銘打って開催致します。

 取り合えずショートカットの一覧表でも各自に配布して、
コピーCtrl+C
貼り付けCtrl+V
切り取りCtrl+X
元に戻すCtrl+Z
 あたりを織り交ぜて話をして、実際に行ってみせながら。
 「はい、これだけ楽出来ますよ。 パソコンなんて楽してナンボですからね」
 うん。 これで行こう。

平成21年1月29日

[美味しく召し上がればそれで良い]

 「魚は骨があるから面倒くさいねぇ」

 夕食は煮魚。 タレの匂いがとても食欲をそそります。 ですが、配膳時に少しだけ認知症が見られる入居者の方がポツリと一言。
 大丈夫ですよ。 その魚、骨入っていませんから。 (ホント)
 「そ、そうなの?」
 そのお魚、骨抜いてありますから。 (ホント)
 「なら、大丈夫だねぇ」
 最近は泳いでいる段階で骨が無い魚だってあるンですから。 (嘘)
 職人さんが骨をひとつひとつ抜いているのですよ。 (あながち冗談でもない)
 最近は切り身が泳いでいたりするンですよ。 (冗談としか聞こえない)

 そんな事ばかり言っているから噴き出す方が見えるのですね。

平成21年1月30日

[講師? 無事に終える事が出来ましたよ]

 帰りた〜い。 帰りた〜い。 出勤早々帰りたい。 (某CM風に)
 「今すぐ、帰れ! っていうか仕事だけやってから帰れ!」

 あんまりな仕打ちでございます。 仕事やってから帰れなんて。

平成21年1月31日

[好きなだけ、仕事にはしたくない]

 介護職員向けのパソコン教室にて、
 「何でこれだけ詳しいのにプログラマとかを選ばなかったの?」
 私の介護職員人生 (10年程度しかありませんが…) を木っ端微塵に粉砕される様なご発言。

 苦笑いをしながら――
 パソコンが得意と言われる人には2通りの人がいるンです。
 1)「こんな事が出来ないかな?」 と思ったら自分でソフトを作り上げてしまう人間。
 2)「こんな事が出来ないかな?」 と思ったらきっと他にもそんな事を考える人がいるはずだ。 と思い出来る限りの手段で検索・取捨選択してソフトを見つけ出す事が得意な人間。
 どちらかと言うと自分は後者の方なんですよ。
 ――と説明。

 妙な顔で納得されていましたが、こちらとしては如何なものか。 介護職に向いていないのはこちらとて数年前から分かっていますともさ!

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