平成24年1月1日
[アルバム「荒野より」 (11)走(そう)]
中島みゆき曲名縛り、11日目。 最終回でございます。
旧年中は格別のご愛顧をいただき誠にありがとうございました。 本年も何卒ご愛顧のほどお願い申し上げます。
今年は全力疾走といかないまでも、そこそこ走り、
たまに歩いて、たまに立ち止り。
ダメだったら寝ころんで、酒盛りを始める。
「何にもなくて、つまらない一年だったね。 ホント、何事も無かったよ」
そんな一年にしたいものであります。
平成24年1月16日
[雰囲気作り]
「○○さん、なかなか寝て頂けないンですけれど……」
比較的自立されている方が多いユニットからそんなSOSが届きました。
こちらは全ての方が排泄介助 → 就寝介助を要すると言うのに……。
仕方が無く、ユニットの方に出向くと確かに起きている方が。
リビングは室内灯が煌々と付けられ、担当職員が好きそうなTV番組は大音量で流され――
「貴様はアホの子かッ! まず、その貴様しか興味が無さそうなTVを消せ! 話はそれからだッ!」
――そう怒鳴りつけそうになるのをジッと抑えて、
(こいつはきっとアホの子なんだ。 アホ毛は無いけれど、間違いなくアホの子なんだ)
優しく指導する訳でございます。 先輩職員としては。
「そうだね、雰囲気作りが必要だねぇ。 例えばの話をしようか?
君に好きな男の人が出来たとする。 『この人の子種が欲しい!』 と思ったとする。
セクハラ? とんでもない。 今は大事は話なんだ。 私は仕事中に下ネタは言うが、セクハラじみた事はしない。
今、これから事を致すって時にガバッと股を開いて 『バッチコーイ!』 とか言わないだろう?
それが良いとか言う輩も稀に存在するが……概ねの男は引く。 盛大に引くよ。 萎えるよだろうよ。
君ならどうする? ふむふむ……へぇ、そうなんだ。 (いろいろと抑えながら)……そうだね、雰囲気作りは大事だね。
入居者の方にも眠って頂きたいのなら雰囲気作りは必要じゃないかな?
例えばだ。 照明を落としてみたり、ちょっと大きな音を出しているTVをしばらくの間消してみたり。
必要があればリビングの暖房を低くして、居室の暖房を高めにして部屋や布団を暖めて置くって事なんかも必要だね。
あと、声掛けも少し考えてみると良い。 いつも元気な声を出していれば良いって事じゃ無い。
ワザと眠そうな顔をして、
『あら、起きていましたか。 ふぁ〜。 ぼちぼち休みzz……ませんか? 明日は早いですよ』
って眠そうな声掛けも必要かも知れない。 ウチだって眠い訳で眠そうな声掛けをしている訳じゃ無いンだよ……(多分)」
ほら、すぐに休んで頂けた。 ……って言うか、こちらの方が明らかに仕事量が多いのだから雑務を少しは補ってくれないだろか?
些細な事ですが、こちとら無駄に長い事介護屋やっていませんって。
意外にも尊敬もされましたし、後輩の性癖を垣間見える事が出来ましたので良しとします。
間違いなく、アホの先輩でございます。